「聴く」ことが得意なキャリアコンサルタントによる、人間関係を楽に生きるヒント。パラレルキャリアのすすめ

プロフィール

 
  2024/06/21

プロフィール

始めまして。まえこうと申します。

明治大学経営学部卒業 / 国家資格キャリアコンサルタント

ストレング・スファインダー上位5資質|適応性 | 運命思考 | 親密性 | 共感性 | 最上志向

MBIT|メディエーター(仲介者)

現在は、歯科医院5件のマネージャーをしており、日々スタッフの相談に乗りながら副業・パラレルキャリアを続けている2児の父です。

私の幼少期は、父が工場勤務のサラリーマン、母は専業主婦といった家庭で育ちました。
バブル崩壊など、仕事のストレスからなのか、ギャンブルにハマった父は、お金の事でよく言い争いをして、私は母が泣いている場面を何度も見ていました。

お金があったら、みんな安心して過ごせるのに。家族で毎日楽しく過ごせるんだろうな。という気持ちと、父は母を泣かせる「悪者」、母は優しく、正しいんだというそんな思いを持つようになっていました。

お金のことで揉めている場面を見て、自分は将来大人になったらしっかりお金を稼いで、母を安心させてあげたい。お金で揉める場面は作りたくない。そんな使命感をもつようになっていきました。

その後大学を卒業して、働く先に選んだのは、これからの高齢化社会を見込んで主に高齢者を対象にした訪問歯科診療をサポートする会社でした。

入社して数年後、仕事で成果を出すことももちろんのこと、その頑張りだけではすぐに給与もあがらないし、安心できないなという危機感もあったので、副業にチャレンジしました。

副業の知識など当時全くなかったので、ネットで情報商材を買って、その説明どおりにアフィリエイトを始めました。
半年くらい続けて、毎月1万円くらいの収入になりました。

ただ、ホームページを作るのは管理も含めて大変だし、自分には面白いと思えなかったので、もう少し負担の無いものでと考えて、次にFXを副業に選びました。

ですが、こちらは全く思うようにいかず、すぐに損失を抱えてしまい、母親や妻にもお金を借りながらなんとかやり過ごしていましたが、相場が大きく動く出来事がありまして、ある日の朝起きたときに取引口座を確認すると、残高が0円となっていました。

それまでに注ぎ込んだ100万円以上のお金が消えてしまいました。

頭が真っ白、どうしたらいいのか、親や妻になんて伝えたらいいのか。そんな気持ちでいました。

お金のことで将来揉めたく無い、お金を稼いで、安心を取り戻したいと始めた副業でしたが、逆に不安を招く結果になっていました。

その後、知人の紹介で転職をして、キャリアアップということで給与は上がったんですが、入社後すぐに会社の業績が悪化。私が転職後1年で会社が民事再生という状況に。

「会社があり続ける」という安心が脅かされたままで、いつ給与がもらえなくなるかわからない。

不安をかき消すために、副業を本気でしなければ!
今度は、本業での経験を活かしたり、信頼できる人との出会いから、歯科コンサルの副業を始めまして、現在でも続けていられます。

当時は、お金を稼がなきゃというより、信頼できる人と一緒に同じゴールに向かってビジネスを立ち上げている。大変なことも多かったですが、ワクワクと不安が常に同居している、そんな感覚でした。

波乱万丈な副業人生ですが、振り返ると大きな気づきが2つありました。

1つ目は、自分は、幼少期の原体験から、お金を稼いで安心感を取り戻さなきゃいけない。そんな使命感・価値観が刺激されたときに、何かしらの行動にでていて行動に出ていたんだなということです。

2つ目は、アフィリエイトやFXはお金を稼ぐことばかりを考えて始めたんですが、歯科コンサルはお金ではなく、事業として自分の経験や知識を伝えながらも、関わる人に貢献したい!という気持ちで安心感を提供できたことが、ビジネスとしてうまくいっているんだとよくわかりました。

振り返りを経て、長年怖くて「悪」だと思っていた父とも、40を過ぎて改めてきちんと話す機会を持つことができました。

その時、本当の父親の想いにも気がついて、今現在は良好な関係でいます。

「安心感」が行動のキーワード

「安心している状態」が心地よく感じられて、人の話もフラットによく聴ける。「安心している状態」が大笑いできる。「安心している状態」の時に、エネルギーやアイデアが浮かんでくる。
人との関係がほとんどなので、自分の安心感を脅かされたとき、感情が大きく動いて反発したり、行動を起こしたりしている自分の人生のパターンが見つかりました。

そのことを考えていくと、「自分が」を主語にして、
安心する為に、お金が欲しい。
安心する為に、仕事を頑張る。
安心する為に、仕事を忘れるためにキャンプをやる。
安心する為に、勉強したり、資格を取る、本を読む。
安心する為に、副業を試行錯誤しながら取り組む。
安心する為に、安心できる人と会話をする。

「不安を感じること」は、
自分自身の将来の健康、お金が稼げなくなること、周囲からの噂や評価。社会的な立場を失うこと。価値観が合わない人とのコミュニケーション。仕事がうまくまわらないこと。自己肯定感の不足。だったり。

客観視すると、自分で未来を予測してネガティブなイメージを持っているということだからです。
なぜなら、その事実はまだ起きていないことですから、今現在は安心状態なはずなのに、今に集中していないことで将来の不安を自分で作り出しているからに他なりません。

ですから、行動する為に不安を自分で作り出しているともいえる。
自分の大好きなアドラー心理学でいう「目的論」の考え方です。

安心感を求めて不安を作り出して焦り続けていた自分。
自己理解や自己分析、過去の振り返りは、こうした自分のパターンをあぶりだして、不安を取り除いてくれます。

自分に取り組み、自分を癒す。そうすると、他人も癒せる。

なので、不安を抱えている人であれば、「安心できて良い状態」にたくさんの人になってほしい。

自分がいい状態で「聴く」ことと、不安や悩みに寄り添い、解決に向かえる「対人支援」ができるよう、日々自己研鑽を続けていきます。

パラレルキャリアとは「本業を続けながら、第二の仕事(もうひとつの世界)を持つこと」という意味です。

ドラッカーの書籍に登場する概念で、第二の人生を始めるための方法のひとつとして紹介されています。

第二の方法は、パラレル・キャリア(第二の仕事)すなわちもう一つの世界をもつことである。

20年、25年続け、うまくいっている仕事はそのまま続ける。週に40時間、50時間を割く。あるいは、あえてパートタイムとなったり、コンサルタント的な契約社員となる。しかしもう一つの世界をパラレル・キャリアとしてもつ。多くの場合、非営利組織で働く。週10時間といったところである。

たとえば、教会の運営を引き受ける。地元のガール・スカウトの会長を引き受ける。夫の暴力から逃れてきた女性のための保護施設を助ける。地元の図書館で、パートの司書として子供たちを担当する。同じく、地元で教育委員会の委員になる。

出典:P・Fドラッカー『明日を支配するもの――21世紀のマネジメント革命』

働くを楽しむために、パラレルキャリアを実践しよう!

2023年2月、ストレングス・ファインダーの結果を受けて、改めて自分自身の事を振り返ってみました。変化にに乗じて適応していく資質を活かして、キャリアに悩む人の支援ができたら何より嬉しいと思います。自分の「強み」を伸ばしながら働くを楽しみましょう!!

管理者:まえこう@キャリアコンサルタント

連絡先:k.maeda0912@gmail.com

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